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Ponte Vecchio in Firenze (ヴェッキオ橋)

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フィレンツェは大きくて美しいアルノ川を中心に、南北に分かれている。そのアルノ川に架かっているのが、「Ponte Vecchio」(ヴェッキオ橋)だ。


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フィレンツォには3日間、滞在したが、およそ流しのタクシーがない。タクシー乗り場がある広場まで行くと、バスもあった(笑)。写真はエコロジー・ミニ・バスで、10人も乗れば一杯の可愛らしさ。
バスのチケットは広場にある「タバッキ」(キオスクのようなもの)で買うのだが、そこで聞くとバスはヴェッキオ橋へも行くというので、乗ってみることにした。
ところが、バスが走り出してから念のために運転手に聞いてみると、イタリア語しかダメ。バスの乗客はみんな市民で、そばに座っていた人に聞くと、ヴェッキオ橋へは行かないという。「近くまで行ったら降りたらいいのよ」と言ってくれるのはいいけど、「その“近く”へ行けば川や橋は見えますか」と聞くと、「見えない」と言う。分からんっちゅうねん(笑)。
途方に暮れていると、地元の若い女の子がバスの運転手に何やら言って、わたしにもそのあと「You can go」だけ言っていくつ目かの停留所で降りて行った。
すると、どうだ。バスはそのあとヴェッキオ橋の近くまで行って、わたしたちを降ろしてくれたのである。地元の人と触れ合ってこその出来事。目的地まで連れて行ってくれたことが、というよりも、その気持ちが嬉しかった。

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これが、そのヴェッキオ橋。フィレンツェでは最も古い橋で、中世以前から存在するといわれている。ただ、一度だけ大洪水で流されたことがあるらしく、いまあるものは1345年に再建されたのだそうだ。
2階建てになっていて、北側のウッフィツィ宮と南側のピッティ宮殿を結んでいる。中を通りたければ、ウッフィツィ美術館に入るしか手だてはない。その昔は車も通ったそうだ。


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橋の両側には彫金細工や宝石の店がずらりと軒を連ねている。その昔は、なめし革屋や肉屋が並んでいたそうだ。宮殿の近くなのにそれらの臭いが充満していたため、市場は1593年に撤去され、代わりに宮殿の付近にふさわしいということから宝石店などが並ぶようになったという。


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橋の中心部。さすがインテリア分野でも優れているイタリア、こんな素敵な水色のソファが置いてある・・・と思って写真を撮っていたら、なんと雑誌の撮影に使われていたのだった(笑)。
ちなみに、向こうに見えるのは「Ponte S.Trinita」(トリニタ橋)。西を望む方角にあり、夕焼けは絶景らしい。


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反対側の、「Ponte alle Grazie」(グラツィエ橋)。こちらは東の方向にあたる。まるで絵の中の風景のようで、橋の上の喧噪をよそにアルノ川はとても静かだった。

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ヴェッキオ橋に行ったら、周囲の店だけでなく正面にも気を配って見て欲しい。生でみると、これもまた素晴らしい眺めであった。そしてもうひとつ、かつてこの橋をかのヒトラーが歩いたことも、記しておこう。

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